在来ラス工法
ラス型枠工法とは従来の土木・建築コンクリート工事で使用していた合板や鉄板等の代わりに特殊金網を使用した捨型枠工法です。工期短縮や現場での変更対応が可能になり、金網状のラス型枠を通して生コン打設の状況を目視できるため、従来の工法の欠点であった余剰水や気泡問題を軽減できます。また、型枠の撤去作業が不要になるため、工期、資材置場、騒音問題等を解決します。
こんな用途に最適
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工期を短縮したい
人手不足が深刻な土木・建築業界では、工期の短縮が重要な課題となっています。金網状のラス型枠は、木製型枠に比べ軽量のため、運搬などの労力が大幅に軽減されます。捨型枠のため型枠の解体工事も不要になるため、工期も短縮されます。
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複雑な形状をしている基礎に対応したい
複雑な形状の基礎工事は、従来の型枠では熟練した施工者が必要になり、コストもかかります。ラス型枠を使えば、切断、折り曲げ、曲面などの加工がしやすいため、複雑な形状の基礎打ちが容易になります。また、現場での急な仕様変更にも、その場でフレキシブルに対応することが可能です。
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住宅街に近いなど騒音問題にがある
一般的な在来型枠工事で問題になりがちなのは、木製型枠の組み立て・解体の際に出てしまう大きな音ですが、ラス型枠は組み立て時も比較的静音な上、捨型枠工法のため解体工事がありません。住宅が近接しているなど、騒音問題が気になる場所にぴったりの工法です。
MATERIAL
使用する素材
CONSTRUCTION
施工手順
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01丸セパレーター取り付け
丸セパレーターをスターラップ筋に結束線で取り付け
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02ラス型枠(NET31)建込み
ラス型枠(NET31)を両面に張り、結束線で取り付け、メッシュのジョイントは縦方向はリブとリブを重ね、横方向は100mm以上重ねて結束線で固定
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03締め固め
縦桟用のパイプを取り付けた後、横桟用の桟木をワイヤーセパで締め固める
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04コンクリート打設
コンクリートホース口を直接メッシュに当てないように打設。バイブレーターの使用はメッシュより離しなるべく中央部に挿入
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05コンクリート打設後
梁の上部から下部に対してのコンクリートの強度が24時間以内に5KNになる(冬季は除く)
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06解体
浅木とパイプ等の取り外し
※工事手順の一例です。詳細は、現場によって変わります。
在来ラス工法と他の工法の掛け合わせも可能
お客様のご要望に一番お応えできるように施工いたします。
例
Q.現場の高低差をなくしたい。
A.在来ラス工法×埋め戻し工法
基礎に段差ができるのは、土木・建築現場では決して珍しくありませんが、基礎の段差は工事の進行に影響を及ぼすことがあります。また、深すぎる段差は、打ち継ぎを行うこともありますが、接地面の強度が低下するという課題も残ります。この問題をクリアにするのが在来ラス工法に埋め戻し工法を部分的に取り入れる手法です。工期の短縮と基礎のフラット化が実現します。
OWN FACTORY
株式会社さいちでは、技術の高いスタッフの育成によりラス型枠の4つの工法を用いることが実現。またラス型枠の商品を自社で製造することにより、品質向上、工事完成までの納期短縮、コスト削減が可能となりました。