デッキ先行工法
ラス型枠工法時に専用補強金具(ステ棒)とデッキを乗せるためのランナーキャップを取付ける工法です。この工法の最大の特長が、基礎地中梁とスラブ床を同時に施工できることです。これまでのラス型枠工法にはなかった特徴で、資材の仮置スペースや作業領域を確保できること、埋め戻し作業や作業足場などが不要となるため工期短縮につながり、トータルコストを軽減できます。
こんな用途に最適
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資材置き場が小さい
デッキ先行工法は、ラス型枠の建込みと同時にフラットデッキの敷き込みを行います。そのため、フラットデッキ上に資材の仮置き場を作ることができます。周囲に広い資材置き場を確保できない現場に有効です。また、打設作業もフラットデッキの上で行うことができるため、工事の安全性も向上します。
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コストをおさえたい
ラス型枠の建込みとフラットデッキの敷き込みを同時に行うデッキ工法は、大幅な工期短縮につながります。その後の作業も安定したフラットデッキ上で行うことができるため、スピーディーに工事を進めることが可能になります。また、打設足場の組み立てや埋戻し作業も不要となります。
MATERIAL
使用する素材
CONSTRUCTION
施工手順
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01段取り
現場加工、幅止め
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02ラス型枠建込み
ラスを重ね結束、コンクリート釘と結束
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03ステ棒とランナー取り付け
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04締固め
ステ棒にワイヤーセパを通す
ワイヤーセパ締固め -
05デッキ敷き込み
デッキを敷き、ランナーとビス止めする
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06打設相番
品質の確認
※工事手順の一例です。詳細は、現場によって変わります。
デッキ先行工法と他の工法の掛け合わせも可能
お客様のご要望に一番お応えできるように施工いたします。
例
Q.深い段差があるところに打ち継ぎ面を作りたくない
A.デッキ先行工法×埋戻し工法
段差の大きな工事現場は、作業効率も悪く、段差を小さくしようとすると打ち継ぎが必要になります。打ち継ぎは、コンクリート面が重なる部分の強度が問題となることもあります。段差の深い部分には埋め戻し工法を使って段差を浅くすると同時に、デッキ先行工法でフラットデッキを敷き込めば、工期の短縮はもちろん、安定した足場で効率的かつ安全に工事を進めることができます。
OWN FACTORY
株式会社さいちでは、技術の高いスタッフの育成によりラス型枠の4つの工法を用いることが実現。またラス型枠の商品を自社で製造することにより、品質向上、工事完成までの納期短縮、コスト削減が可能となりました。